気づきのグループスーパービジョン ― 2012年03月01日 10時31分24秒
GSVを始めて、6年目に入りました。
グループの「熟成」を感じられたセッションで、
自分たちの成長と進化を、嬉しく思えました。
事例のタイトルは、
「自分はこのクライアントから受け入れられていない、と
心根に持ちながら援助にあたっている」
というもの。
なかなか、重たく、でも、
非常に面白そうな(興味深いという意味で)セッションになりそうだ、
と、メンバーもバイザーも、
わくわく(苦笑)しながら、セッションは始まって。
一度はアサーティブに、
援助者はCLに、正直に平等に対等に、
援助者自身の気持ちを伝えることができて、
よい関係性になれた、と思えたのだけれど、
今、また、なんだか、雰囲気がそうではなく。
事例提供者が、
「自分は、このCLが嫌いです」
と言い切ったのは、凄かった(笑)
援助者が、CLのことをキライ、と、言える、
言っても大丈夫だ、と思える、
言っても受け止めてもらえる場だ、メンバーだ、
と、大きな安心、安全があるからこそ出せる、
援助者のホンネの気持ち。
そこから、たくさんの気づきが広がっていく。
ケアマネと、利用者さんとの関係性も、
こうであったなら、
利用者さんは、ネガティブとされている気持ちの話も
してくれるのかもしれないなぁと、思いながら、
セッションはすすんでいきました。
大きな山場は、というか、気づきですかね、
3つほど、あったように思いました。
1)
介護している子どもからの暴力があって、
「虐待」ケースとして周囲が動くと、
「親」である本人は、
「子どもを犯罪者にしてしまった」という思いが生じる場合も当然ある。
虐待なのか、その時起こったケンカなのか、
周囲がそう動くことが、CLたちにとってはどう認識されるのか、
援助する側は、
分離保護が要るのかどうなのか、よくよく考慮して、
対応を検討したほうがいい。
(当然だけど。)
(今回のケースは、分離保護が妥当だったとは思えず)
2)
毎度、毎度出てくる、キモ。
「私は誰で、何をする人」
CLは、自分(ケアマネ)のことを「誰で何をする人」と思っているのか。
「絶対に行きたくないのに、ショートを調整する人」であれば、
嫌われても仕方ない、とか(苦笑)
デイスタッフとは、笑顔で話をしているのに、
ケアマネの自分のことは、無視に近い態度をとる。
あげく、「帰れ」という。
援助者は、
自分は、嫌われているのか、受け入れられていないのか、
と、不安になったり、困惑したり、躊躇したり。
CLがOK出す「ケアスタッフのタイプ」は、
率直に、対等に、躊躇なく、正直に自分に関わってくれようとする職員。
CLがNG出す「ケアスタッフのタイプ」は、
だから、その、真逆。
何か、腫れ物に触るような感じで関わる職員は容赦なく、却下。
「ケアマネさんの今の状態は、まさにNGの方に入る・・・かね??」
とメンバーからの発言で、「目からうろこ」。
2つ目の気づき。
3)
家族のレスパイトプラン。
順調にいっているように見えます。
以前を考えれば、信じられないほど。
というか、順調、です、実際。
完璧に近いほどの、順調さ。
でも、援助者には、ひっかかりがある。
そこで、
「あなた(事例提供者)は、
本人に、何を望んでいるのでしょう?」とメンバーから質問。
ながーーーーーーーーーい沈黙の後、
事例提供者が答えました。
「本人に、家族の協力のおかげで、
望んでいる自宅での生活が継続できているんだということを、
実感してほしい」
すかさず、率直な質問。
「実感、してないのかしら?」
そんなこと、ないよね、
きっときっと、
きっと、
実感してるよね、って、
実感というか、
本人は、
「自分の気持ちに折り合いをつけているよね」と。
「だから、サービス利用、しているんだよね」と。
援助者の大きな大きな気づきがありました。
そして、さらなるというか、コア的な気づき。
今回の事例提供者は、
もともとちゃんと力あるケアマネさんです。
やさしくて、ストレングス視点で考えられて、
素敵なケアマネさんです。
そのあなたが、どうして、今回は、
こんなふうにクライアントのことをディスカウントした見方に、
なってしまったのか?
と、
「ここまで来たから、ちょっと質問してみたいのだけど!(笑)」
と、私、たずねました。
そしたら、バイザーの先生が、
「援助者が、OKであれば、質問に答えてもらっていいですよ。
成育歴に関係するところだから、大丈夫なら」
と優しく介入が入りました。
援助者は大丈夫と言い、
「自分も、なんでなんだろう、と不思議に思いました」と、
「なぜ、自分は、そう思ったのか」を話してくれました。
事例提供者は、もともとは、ケアワーカーで、
「利用者さんとは、
素敵な、楽しいコミュニケーションをしなければならない」
という、思いがあったと。
私が、目からうろこでした。
ケース支援は、「色々な役割」がある。
キモは、
「私は、だれで、何をする人」
楽しい素敵な会話は、日常、デイやヘルパーさんなどの、
ケアワーカーさんが担ってくださればいい、
必ずしも、ケアマネでなくていい
のです。
もちろん、
本人と素敵なコミュニケーションができるにこしたことはないけれど、
ケアマネの役割は、
クライアントの生活が、うまくまわっていけばよい
CLと素敵なコミュニケーションができなくても。
そんな学びがありました。
最後、バイザーの先生から解説とコメント。
援助者が、「調整」して、その「調整」に乗って、
サービスが始まったり、CLの生活が安定していくと、
援助者は、とても「実感」「手ごたえ」がある。
これに対して、「向こうあわせ」(釣り用語)的に、
CLの生活が安定していくと、
援助者にとって手ごたえが得られず、
ケース支援がうまくいっている「実感」が薄いのですと。
今回の事例提供者は、釣りが趣味なので、
この先生の解説は、どんぴしゃで腑に落ちたそう(笑)
援助者の「調整」で、うまくいく、というよりは、
CLをエンパワメント、ですよね。
CLや家族の力で、勝手にうまくまわっていくことにこしたことはない、
で、いいわけです。
いやーーーーーーーーーー
素晴らしい、気づきの事例検討会でした。
来月は、私が事例提出だー (~_~;)
がんばろーっと。
by もみじ momiji_okiraku*yahoo.co.jp *を@に変えてくださいね
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