伝えたいことは「何」なのか2011年02月01日 09時19分41秒



虐待の疑いを「サービス事業者さん」が発見した時、
サービス事業者さんは、
ケアマネのほかに、

包括や、行政に、
伝えることは、するか、しないか



というフレームの話を聴いて、

「コミュニケーション」について、
興味深く感じた最近の話です。



DS利用者さんが、どうやら、家族から、
身体に暴力を受けているらしい。

DS利用時に、入浴をするので、
アザがあったり、増えたりするのを
DSスタッフは確認できるから、
わかりますね。


ぶつけてアザができるワケない場所、部位に、
アザがあるから、
これは、暴力だなと推察できる、
という話だけど、


DSの主任さんは、当然、心配し、
ケアマネさんに、伝えた。

アザが増えてます。心配です。

って。


でも、ケアマネからは、何の連絡も来ない。


ケアマネに電話かけても、いつも留守番電話。
だから留守電に、
「これこれ、こういう状況でした」と、
メッセージも残した。


FAXも送った。


けど、ケアマネさんからは、何の連絡も来ない。
(副業?が、とても忙しいケアマネさんのようなので)



で、DS主任さんは、

「事業者の義務として、
 行政や包括に報告しておく事は、必要だろう。義務だろう」


と思って、
圏域の包括に、

○○さんのことですが、虐待を受けているようで、、、と、

伝えた。



そしたら、まぁ、包括さんから、担当ケアマネさんに、
連絡がいったのでしょう。

すぐにケアマネさんから、
「自分が、動きますから」と、

不機嫌そうな声 で、
電話があった。


DS主任さんは、
うわー、やっぱり、包括には連絡しないほうが、
よかったのかー(涙)


と、思ったそうな。




で、このDS主任さんは、別の虐待ケースでも、
事業所自ら、包括や行政に「報告」することは、
すべきではないのか、どうなのか、と悩むのだ、と、
言っていたのですけどね。



ひとつ、ひっかかったので、
主任さんに聞いた。



 虐待ケースって、難しくて、
 簡単には、解決しないよねぇ。誰に伝えたところで。
 「報告」したいのではなくて、
 ケースへの対応とか、今後の方針とか、
 「相談」がしたかったんじゃないの?
 今後の対応とかを一緒に考えてほしかったんじゃないの?


と。


そしたら、DS主任さん。
しばし、考えて、
「そうかもしれない」と言った。



で、この後の会話は、まとめてしまうと、
以下のようになる。



虐待が疑われ、
DS利用毎にアザが増えてるケースについて、

主任さんは、ケアマネさんと「相談したい」と思った。

で、ケアマネさんに、電話やFAXしたけど、
ケアマネさんからは、何の連絡もなかった。


しかし、その電話やFAXの内容は、
「相談したい」という事は、一言も入っていなかった。


ケアマネさんに「伝わっていた事」は、

○○さんのアザが増えています、という、

「状況」の「報告」だけ。


だから、ケアマネさんは、(百歩ゆずって)
「なるほど、そういう状況なのか」とは思ったけど、

事業者さんが、
「相談したい」と思ってるなんてことまでは思わず、
留守電あっても、FAXあっても、
「報告」を「受ける」のみ。

(まぁ、自分なら、コールバックしますけどね。
 そりゃ困ったね、心配だね、カンファしようか、とか、
 虐待対応する時は、チームも心を傷めるので、
 みんなで労って、エネルギー充電したいと思うし)



でも、DS主任さんは、「相談」したい気持ちがあるから、


ケアマネさん、動いてくれない

と思って、

包括に連絡した。


で、ケアマネさんは、不愉快になってしまった。



「そうか、『相談したいです』って、私が言わなかったのが、
 いけなかったんだね」


と、おっしゃったけど、
良い悪い、という話というより、


「コミュニケーション」のクセ、みたいな話かもね、
と、主任さんに、ハイコンテクスト文化の話をした。



~ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化~

【ハイコンテクスト文化】

聞き手の能力を期待するあまり下記のような傾向があります。

* 直接的表現より単純表現や凝った描写を好む
* 曖昧な表現を好む
* 多く話さない
* 論理的飛躍が許される
* 質疑応答の直接性を重要視しない

【ローコンテクスト文化】

話し手の責任が重いため下記のような傾向があります。

* 直接的で解りやすい表現を好む
* 言語に対し高い価値と積極的な姿勢を示す
* 単純でシンプルな理論を好む
* 明示的な表現を好む
* 寡黙であることを評価しない
* 論理的飛躍を好まない
* 質疑応答では直接的に答える



日本は、当然、ハイコンテクスト文化。
言わなくても、理解してくれるだろう

とか、

そこまで言っちゃ、悪いかな

とか、

そんなふうな文化。



だから、DS主任さんも、

「アザが増えて、心配です」とまでは言ったけれど、


「心配なので、相談したい」
「心配なので、カンファレンスをしたい」

とか、


そこまで言わなくても、伝わるだろう。。。になってしまった、
と考えられるかな、と。



この担当ケアマネさんは、
トップダウン型のマネジメントをされるタイプらしく、
他人(事業者)から「言われて動く」が、苦手だった可能性もあるけど、



自分が何を「要求」しているのか


そこが「伝わっていない」と、
どんどん、ボタンのかけ違いがおこって、


不必要に「苦手な相手」を作り出してしまうのかな



そんなことを思いました。



自分が伝えたいことは、「何」なのか。



アサーティブネスですねぇ(笑)



by もみじ momiji_okiraku*yahoo.co.jp *を@に変えてくださいね


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