自分の未熟さに愕然とした2006年07月27日 21時01分26秒

先月、6月いっぱいで、
プランニングを終了した利用者さんがいた。


介護度1 女性 Aさん

バランス失調があって、
屋外での歩行に不安を感じて、ひとりではなかなか、外出しない。
週2日 90分の掃除の援助(思うように動けないというため)。
週1日 30分の買物同行(屋外歩行訓練の目的)。


以前は、90分の掃除の援助は、120分だったが、
今年の4月から、制度上、90分に短縮。


自分は介護保険スタート当時からの担当で、
当初は、掃除の援助を
月曜 120分
水曜 120分
金曜  60分
で、組んでいた。

世の中のヘルパーさんの掃除の援助の「相場」を知らなかった
ヘルプ音痴・新米ケアマネの自分は、
そのようなプランを立ててしまった。


利用者さんが望んだから。


でも、徐々に、掃除の援助の「相場」を知っていったので、


掃除は、週2日、
それと一日は、外を歩いたり、リハビリ的なことをしようと提案、

で、90分の掃除が週2日、
30分の買物同行を週1日、というプランにしたのが、2年くらい前。

ほんとは、掃除は週1日にしたかったのだが、
おばあちゃんは、キレイ好き、完璧主義、
野菜は有機野菜を農家から直送で送ってもらって購入、
若い頃は、商売をしていて、
お手伝いさんを雇っていたり、

デイサービスなんか行きたくない、
外に出るのは、嫌、
昔、しょっちゅう行っていたデパートに行けないのが悲しい、
美容院は、もう10年以上行っているあそこのお店しか行きたくない、


うんぬんかんぬん ということで、


掃除を週1回にするのは、無理かなぁ、と思いつつ、




やっぱり、ここのお宅のプランを作ることに、
疑問と違和感と抵抗感を感じ続けていた私。



なぜなら。



このおばあちゃんには、


元気なだんなさんがいるのだ。



車を運転し、
カラオケ教室の先生をやり、
地域住民の運動会に参加して、賞品をもらってくるなど、

とても、「自立」したおじいさん。


5年くらい前に、軽い脳梗塞をしてから、
物忘れは増えたけれど、
車を運転して、税務署に行って納税したり、
役所に行って、医療保険の保険料を払ったり、

とても、お元気です。



よって、


元気な家族がいるので、

このおうちには、
掃除のプランは、ダメなのですが、



「おじいさんに掃除してもらっても、きれいにならない。
 ちゃんとやってくれない。あれじゃ満足できない」


と、利用者本人のおばあちゃんが言うため、


いや、でも、
ダメなんだよな~ ダメなんだよな~

と、

いつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつも、
心苦しくプランを作っていた。


しかも当時の役所の高齢者福祉課の主幹が、


「同居の家族の協力が得られなかったり、
 家族に家事を頼むことで、
 家族の関係が悪化するようであれば、
 介護保険で生活援助をサービスしてもよい」


という、大変、大盤振る舞いをしていたために、
=ムリにサービス終了させる必要がない
ということで、
プラン続行。


もみじの個人的な価値観では、

自分で出来ない部分は、おじいさんに掃除をしてもらって、
それで、おばあさんが満足すればいいのに、
おばあさん ワガママなんじゃないの? ちょっと。。。



などと思っていたんだな。これは、確かだ。
    ↑
ちょー個人的な見解


ま、腹の中では、こう思っていることを
自分で自覚していたが、
役所がOKと言うので、そのまま、プラン継続。


しかし。


今年の制度改正で、
さまざまな面で、制度運用がきびしくなり、
元気な同居家族のいるおうちには、
新規では、
「生活援助のプランは、できないんですよ」とお断りしている中で、

ここのお宅で、「なかなかサービス終了できない」という理由で、
プランを継続させることに、

自分の中で、言い訳がつかなくなるわけで。


あっちのお宅には、ヘルパーさん、だめなんですよ、と言いながら、
こっちのお宅には、ヘルパーさんに入ってもらうって、

不公平以外の何者でもない。


言い訳は、もう、できない。


しかも、高齢者福祉課の課長も代わって、
前は大盤振る舞いでOKとされていたけれども、
今年度からは、制度上、ダメなものはダメ、に変わった。


けれども、 先日の日記にも書いたように、
新しい課長は、

「介護保険制度というのは、完璧ではない。
 だから、市町村の高齢者福祉施策で、
 介護保険の制度から、こぼれた人をフォローする義務があり、
 それが、行政サービスというもの。
 
 介護保険は、国の基準で運営されなければならないが、
 そこから締め出されてしまった人は、
 行政の福祉サービスで、救われなければいけない」


と、役所の職員とは思えないようなことを言う人で、

このおかげで、
行政サービスのヘルプ派遣条件を


・介護認定が非該当の人

に加えて、

・介護認定されていても、介護保険サービスが利用できない人

に変えてくれたので、

この行政の「自立支援サービス」も使えるかもしれないので、


ので、


なので、覚悟を決めて、
元気な同居家族がいるおうちの、「掃除の援助」のプランは、 ここのお宅と、もう一件。
この2件のお宅に、

「介護保険のヘルパーさんは終了にして、
 行政サービスの「自立支援」のヘルプサービスに切り替えましょう」


と、することを決意。


そして、ここのお宅は、
別居の娘さんに、まず、説明した。

娘さんには、もう、一年くらい前から、
おじいさんが元気だから、
本当は、ヘルプを利用できない、
でも、役所が、今は、大盤振る舞いだから利用できている、

ということを機会のあるごとに、話をしていたので、
「寝耳に水」状態には、ならなかった。


前からお話していたとおり、
制度上では、H15年から、もうヘルパーさんを利用することは、
ダメだったのですよ。
でも、役所が「家族の協力が得られないのであれば仕方ない」
という判断をしてくれていたので、利用を継続できました。
でも、もう、役所の考え方も変わりました。

申し訳ないけれど、
介護保険のヘルパーさんは、もう、利用できないんです。

その代わり、
社協の有償ボランティアサービスとか、
行政のヘルプサービスがあるので、
そっちに相談してもらえますか。


と、娘さんに説明をした。
5月の中旬でしたかねぇ。


娘さんは、非常に理解力があり、聡明な方で、
母親のことも非常に客観的にみており、
ケアマネからしてみれば、
とても「良い家族」でして。


もみじさんのようなケアマネさんにめぐり合えて、
本当によかったです


という言葉もこの6年間で、何度聴いたか。


もう、介護保険ヘルプを利用できない、と説明した際も、

「わかりました。仕方ないですね。
 ただ、6月いっぱいは組んでもらえますか。
 7月からは、自分たちで、なんとかやってみます。
 母にも、私からよく説明しておきます。」


と、言って頂き、

サービス終了について、
了解をいただいた。


ご本人からも、6月末の最後の訪問で、

「ああ、もう、今日で最後なのねぇ。
 これきりだなんてこと言わないで、
 近くを通ったら、ぜひ、寄ってね」

とか言ってもらえて、

ああ、ご理解していただけて、よかった。。。。。。


と、ひとまず、終了できたことに安心した。



制度上、仕方ないけれど、
やっぱり、後味悪いことには、変わりなく、

苦しいプランを作らなくてもういいんだ、という解放感はあったけれど、
と同時に、ひとり、プランが減ったー、1万円マイナス~~(~_~;)
は、イタかったけど、

代替サービスを提示して、
制度をまっとうできたことに満足感を覚え、

ケアマネとして、
ルールにのっとって、制度を運用できたことに満足感を覚え、
6年と3ヶ月の援助が、終わった。


そういえば、Aさんは、
私が独立したとき、お祝いに鉢植えのお花を贈って下さったんだよな、、、
と、
恩をあだで返す、的気分を多少感じながらも、
ほっとしたのは事実だった。



終わったんだなぁ。。。。。。




と、しみじみ思っていた矢先。





サービス終了して、もうすぐ1ヶ月。
どうしたかなぁ、どうされているかなぁ、
と、娘さんに電話をかけてみようと思っていた矢先。



ここのお宅のヘルプに入ってもらっていた事業所に、
昨日、8月分の提供票をお届けして、
サ責さんとお話していたとき。

サ責さんが、こう言った。


ここから、もみじの地獄の始まり。


「もみじさんに言おう言おうと思っていて、なかなか時間がなくて、
 今日になってしまって、すみません。

 実は、Aさんのお宅、
 うちの系列事務所のBケアマネが今、担当して、
 そのまま7月も、サービスに入っているんです」














え?







つづく





★持ち株銘柄
・BBネット(2318)買値34183円  今→8390円( ̄▽ ̄;)( ̄▽ ̄;)!!
・ジグノシステムジャパン(4300) 買値54300円 今→19200円( ̄▽ ̄;)!!
・Sサイエンス(5721) 買値92円 今→38円( ̄▽ ̄;)( ̄▽ ̄;)( ̄▽ ̄;)!!


by もみじ momiji_okiraku@yahoo.co.jp

コメント

_ 千葉まりん ― 2006年07月28日 09時40分06秒

おはようございます、もみじさん。

ヘルパーの生活援助の問題って本当に難しいです。
以前、ケアマネ担当していた利用者の方から
お聞きした、ある一言を思い出しました。

「確かに旦那は元気ですし、まだ会社勤めしてます。
私は指が曲がって(リウマチ)ろくに人参の皮も
剥けないし、掃除機ももてなし、字も汚いけど、
私の仕事は、この家の家事なんです。私から家事を
とったら何もない。そうゆう私の手助けをして欲しい
と思う気持ちは間違っているのですか?」と。

この方は市への書類申請も、「リハビリになるから」
と、杖をつき、バスを利用し汗だくになって一人で
頑張って行かれてましたし、字も書けなくなったから
と70代に入りパソコンを始めました。
(勿論インフォーマルサービスも併用していましたが)
でも、こんなに努力していても「家族がいるじゃん」とか
「一人で役所に来れんじゃん」とか、
「有償ボランティア使っているんでしょ?」
みたいな行政の姿勢に自分キレまして
「制度なんてクソくらえ!」と思い、訴え続けた
こともありました。
「まりんさん、そんな事言ったらみんな認めなくちゃ
ならないですよ(笑)」と、勿論「お役所仕事」で
処理されましたが・・・。

しかし、介護保険って何でこんな制度に
なってしまったんでしょうかね。
要介護(支援)状態になることって、そんなに罪なの?
たとえ障害があったとしたって、
いつまでも元気な「妻」「母」「父」「夫」でありたいし、
いて欲しいって思うのは誰もが願うことなのに。
本当に血の通っていない制度ですよね。

まとまりのない長文、すいません。

それにしても、続き気になりますね・・・。


_ スズキのすーさん ― 2006年07月28日 23時38分04秒

 私もヘルパーとして、つづき が気になります。
千葉まりんさんのケースは、御本人が努力の人だから、一緒に何々するという、自立生活支援(身体)で切り抜けられなかったのでしょうか?
 んー、でも、調理や洗濯などは、それができても、掃除に関しては難しいでしょうかね。
やはり、掃除は元気な家族に担当していただくのが筋ですね。夫やその他の家族ではきれいにできないと不満があるのであれば、月1でダスキンさんのようなお掃除専門の業者さんに頼むのがよろしいかと。

・・・という私も、88歳という高齢だが比較的お元気な(2年前胃がんの手術をされたが)介護者である夫のいる、左麻痺で車椅子使用の利用者さんの所でヘルパーとして週一、掃除1,5h 足浴0,5h で活動しております。掃除は、お風呂、トイレ、妻の寝室、台所の掃除機がけ、床拭きです。
(しかし、掃除は私の他にも入ってるので週2回も・・) 
介護者である夫は、買い物、三度の食事の支度、深夜と早朝だけ使うPトイレの掃除、洗濯、その他、妻である利用者に聞きながら一緒にやっておられます。病院も夫の運転で通院できてます。
このような場合、私のやってる介護保険でのサービスはやはり、行政サービスに切り換えるべきなのでしょうねえ。

しかし、もともと、生活援助の時間は長く取り過ぎだし、報酬安過ぎだし。
生活援助の時間が長く設定されたのは、ヘルパーや事業者が困るからと考えたのでしょうかね。身体と同じ報酬にしとけば、困らなかったのに。最初から生活援助ももっと限定的に実技試験もするとか(笑)。いや、笑い事ではなく、これからはそうしたらいい。そうすればヘルパーによって、あまりに違う、ということがない。

介護保険というからには、身体介護ありきのうえで、生活援助も身体と同じ考えかたのサービスにしてもらえば、もっとシビアな計画が立てられるのでは、と思ったりします。見守りのない生活援助(ヘルパーだけで行く買い物は見守りできないけど)なんか、ないのだし。
身体のない活動は行きたくなーい!・・と、多くのヘルパーは思っています。

_ ハリケン ― 2006年07月29日 00時38分49秒

ドキドキ…早く続きが読みたいっス!

_ もみじ ― 2006年07月29日 17時01分59秒

★千葉まりんさん こんにちは。
まりんさんのお話と同じようなお宅が、今までに2件ありました。
ほんと、制度上はダメなんですよね。「心情的に」サービスを入れてあげたいですよね。この「心情的に」というのが、今回の日記のウラテーマだったりします。
グレーゾーンは保険者の判断にゆだねられるけれども、ブラックゾーンはダメなものはダメなんですよね。国の統一的な基準ですから、レンタルのベッドが借りられなくなるのも、本当に腹立たしいですが、ダメなものはダメになってしまったのですね。
こんなにも厳しい制度になってしまったのは、やはり、不適切プラン、不適切サービスが原因の一部なのかなぁ、と個人的には思います。本当に正直者が馬鹿を見る制度のように思えますわ。
でもめそめそしていても何も変わらず、公的な制度でダメであれば、自治体の行政サービスが拡充していけばよい、と考え、役所に働きかけをしました。権利は待っていても生まれません。勝ち取らなければ、誰もくれないですもんね。
その甲斐あってか、6月1日付けで、かつては、認定非該当の方だけが対象だった行政サービスでのヘルプが、介護認定がついていても、介護保険を使えない人も対象になりました。
そうやって行政サービスができたので、私もこのAさんの娘さんに、こちらで相談してみてください、とお伝えしたのですけどね。

★スズキのすーさんさん こんにちは。
元気な同居家族がいるおうちへ、公的な制度のヘルパーさんが行くというのは、個人的には、どうしても「家政婦」に思えてしまい、現場のヘルパーさんもそういう現実を不愉快に思われたりしないだろうか、と気になってしまいます。
でも、これは、「元気ながんばっている家族」なら「手伝ってあげたい」と思えたり、「元気だけど、努力していない家族」なら、「手伝ってあげたくない」と思ったりするのかな、と、今、正直に思います。

★ハリケンさん こんにちは。
はい、これから、続きを書きますね(笑)

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